東京大学との共同研究について

2018年4月1日、日本国民の健康増進に資することを目的に、東京大学大学院医学系研究科に、社会連携講座「糖尿病・生活習慣病予防講座」を開設しました。

「糖尿病・生活習慣病予防講座」とは

この講座では、日本国民の健康増進に資することを目的に、医療ビッグデータの解析やICTの活用を通じ、『生活習慣病の予防と重症化防止に資する効果的モデルの構築に向けた共同研究』を行っています。

主な取組み

医療ビッグデータを用いた共同研究

生活習慣病を中心に医療連携を構築、医療データを多角的に解析し、重症化予測モデルの構築や、ICTを活用した生活習慣の効率的な改善スキームの確立に向けた共同研究を推進しています。

本講座が目指す姿

医学の発展による社会貢献

生活習慣病や、その関連疾患(糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満、心疾患、がん等)は、医療費の約3割、死因の約6割を占めており、生活習慣病の予防、重症化防止への対策は、健康寿命を伸ばし、医療費の負担軽減にも資することになります。

朝日生命として目指す姿

研究の社会実装

本講座での医学の発展による社会貢献の成果に基づき、朝日生命が保険やサービスへの活用などを進めます。朝日生命として、本講座との連携により、今まで保険にご加入いただけなかった方にもご加入いただけるような、研究の社会実装による社会貢献を目指します。

社会連携講座「糖尿病・生活習慣病予防講座」の概要 
※2024年4月時点

名 称 :糖尿病・生活習慣病予防講座
(Department of Prevention of Diabetes and Lifestyle Related Diseases)

開設場所:東京大学医学部附属病院

担当教員:山口聡子(特任教授)、岡田啓(特任講師)、井上玲子(特任助教)

協力講座:東京大学 医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
東京大学 医学部附属病院 糖尿病・代謝内科

社会連携講座「糖尿病・生活習慣病予防講座」の研究成果

本講座からは、以下のとおり、複数の論文を投稿し、多数の医学雑誌に採択・掲載されております。
特に「健診での糖尿病指摘後に医療機関受診をしない集団を機械学習により予測」の研究成果は、糖尿病の合併症予防を目的とした政策立案に大きく貢献するエビデンスとなることが期待され、公共性の高い研究として多数のメディアにも取り上げられました。
また、当社としては、「要介護状態と関連性のある因子の同定」の研究成果を活用して、2021年10月に「引受基準緩和型介護年金保険」を発売しております。
本講座から、以下の英語論文を世界に向けて発信し、医学の発展に貢献しています。
<論文>

小児急性膵炎の入院期間と費用に対する予防的抗菌薬の効果

糖尿病性ケトアシドーシスにおけるカリウムの補充について

要介護状態と関連性のある因子の同定

非透析患者の肝性脳症に対する静注分枝鎖アミノ酸製剤の効果について

インスリノーマの実態に関する全国規模の調査

糖尿病患者の受診中断におけるガイドライン推奨治療の有効性

コロナ禍の他疾患の診療に対する影響の評価

健診での糖尿病指摘後に医療機関受診をしない集団を機械学習により予測

小児患者における肝生検後の主な合併症について

代謝異常関連脂肪肝における代謝マーカーを用いた診断能力について

慢性腎臓病患者における細菌性肺炎による入院の院内死亡率に対する体格指数の影響

透析患者の肝性脳症に対する静注分枝鎖アミノ酸製剤の効果について

静脈内鎮静法と全身麻酔法における小児腎生検後の出血性合併症の比較

コロナ禍の健診施設に対する影響の評価

 
当社は、引き続き本講座の活動を支援し、研究成果を活用して商品・サービス開発を行うことで、健康長寿社会に貢献して参りたいと考えています。