40~60代こそ保険の見直しが急務!? 中高年の保険選びはポイントを押さえよ!

なんとなく加入していた保険について見直す時期

現在40~60代の方は、ほとんどが何らかの保険に加入されているという調査結果があります。中には、若い頃、保険に入ってそのまま入りっぱなしという人もいるのではないでしょうか。しかし、その保険商品を熟知して、本当に必要だからと感じて加入した人はどれくらいいるでしょうか。会社に保険の勧誘が来たから、勧められるままになんとなく契約したという人もいるのではないでしょうか。老後のためのお金もそろそろ本気で準備していきたい時期。いま加入している保険料も果たして必要なのかどうか、見直す時期に来ています。そこで今回は、40~60代の方が現在加入している保険について、どのように見直しを進めればよいか考えてみましょう。

漫然と支払っていた保険料は適切かどうか

生命保険文化センター「生活保障に関する調査(令和元年12月発行)」によると、保険加入率は30代男性が82.4%、女性は82.8%、そして40代男性は91.0%、女性は89.0%にのぼるという結果が公表されています。つまり、40代以上となれば9割近くの方が何かしらの保険に加入しているのです。しかし、このうち何%の人が加入する保険の保障内容を理解し、自分に適した保険を吟味して選んだといえるでしょうか。「会社に保険外交員が来て勧められたから」という理由で保険に加入したという人の割合は、決して少なくないと思われます。

もちろん保険が、生活をディフェンスするために必要なことは間違いありません。ただ、その保険商品が本当にあなたにとって適しているかどうか。自分の収入に対して、月に支払う保険料が適切なのかどうか、きちんと精査はすべきでしょう。2019年には金融庁から「老後は2,000万円の自己資金が必要」という審議会の報告書も話題になりました。必要のない保険料を支払って、貯蓄はおろか日々の生活費まで圧迫しているようなことがあったとしたら、それは本末転倒です。月の支出のなかで、もし保険料を大きく抑えることができるとしたら、暮らしが変わるかもしれません。何年もおなじ保険料を払い続けているという40~60代の方は自分の加入している保険を見直してみてはいかがでしょうか。

自分がどんな保険にいくら支払っているか「棚卸し」してみよう

それでは、実際に自分の保険を見直すうえで重要なポイントについて考えてみましょう。まず着手したいのが、現在自分はどのような保険商品に加入していて、どんな保障内容なのか。さらに月にいくら保険料を支払っているのかを「棚卸し」するということです。基本的に保険料の支払いは、給料日あたりに自動的に引き落とされる手続きを取っているケースがほとんどで、あまり意識していないという方が少なくありません。そこで、現在加入している保険について、以下のポイントをエクセルなどで表組にしてみることをおすすめします。

・契約者、受取人
・保険の種類(生命保険、医療保険、養老保険など)
・保険会社
・保険期間
・(生命保険)死亡保険金額の一時金の額
・(生命保険)死亡保険金額の年金額
・(医療保険)入院時の日額給付金
・(医療保険)入院を伴う通院の日額給付金
・(がん保険)診断時の一時金の額
・(がん保険)入院時の日額給付金
・付帯している特約の内容と特約保険料
・保険料の支払い方法と払込期間
・月の保険料


これらの保険内容を一覧にすることで、現在の保障内容の過不足が確認できます。また、いざ保険金を請求する際にいくらもらえるのかが一目で分かり役立ちます。その上で、今後控えているライフイベントや収入に照らしてみてください。棚卸しすることで「こんなに必要のない保障のために保険料を支払っていたのか」とか「この保障が手薄すぎて、万が一のときに心配」といった気づきがあるはずです。

加入している保険が本当に必要なものかチェックを

たとえば、シングルの方が何千万円もの死亡保障に加入していた場合、それだけの保障が本当に必要なのでしょうか。親御さんを扶養している場合は別ですが、自分が亡くなることで経済的に困らないのであれば、多額の死亡保障は不要です。その保障のために、どれだけの保険料を月々支払っているのか要チェックです。また、長く保険を見直していない方の場合、現在、必要となる保障額と合っていない可能性が高いので、現時点で自分と家族にとって、どれくらいの負担で保障がどのくらい必要かを話し合ってみるといいでしょう。

また、医療保険でありがちなのは、保障期間が終身ではなく定期で、すぐに満期を迎えて終わってしまうというケースです。保険というのは年齢が上がるほど保険料が高くなる性質のものなので、医療保険が満期を迎えたら新規に加入し直さなければなりません。そのときに、月々の保険料が跳ね上がってしまい驚いたというケースもあります。

このように、保険を見直すことで自分が希望する保障内容との乖離に気づくのはよくあること。40~60代というのは、現在自分が置かれている生活状況を鑑みて、本当に必要な保険は何かを見直していく作業が求められている時期なのです。

生活状況によって必要な保障は変わるので節目ごとに見直しを

おさらいとなりますが、40~60代になると、子どもの成長とともに、大きな保障が不要になってきたという方も増えてくるでしょう。

また、だいぶ前に入った医療保険は、保険期間がいつまでかを確認しましょう。いつ保障期間が終了してしまうかを知らないと、いざというときに困ってしまいます。40歳、50歳、60歳という節目の年に、加入している保険について見直しを行ってみてはいかがでしょうか。もちろん、家を買った、子どもが独立した、定年退職したなど、大きなライフイベントがあった場合にも必ず保険を見直しましょう。



(監修:日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー 飯村久美/執筆:水澤敬)

※掲載情報は、2020年3月現在のものです。