老後の貯蓄2,000万円でも足りない!? ボクらの人生を「守る」しあわせな生き方とは?

先に「防御力」を上げれば人生イージーモードに

令和のはじまり、いわゆる「老後2,000万円問題」がニュースになりました。けれど老後とか言われてもピンとこない......いまから貯金しろってこと? なんて感じた人も少なくないはず。それ、ふつうの感覚だと思います。でも、これからおすすめするお話ですが20~30代のうちから「防御力」を上げておけば人生がイージーモードになるというのも、まぎれもない事実なんです! 知ってる人は20代からやっている、そんなちょっとした人生のコツを、今回はシェアします。

そもそも老後2,000万円問題って何だったの?

まずは老後2,000万円問題とはなんだったのか、おさらいしましょう。日本のためにがんばって働いたひとが、死ぬまで安心して暮らせるように、年金制度がありますよね。でも、年金だけじゃ生きていけそうにない、というのが例の問題でした。

総務省の家計調査によると、60代夫婦がもらえる年金は、月にわずか20万円ほどだそうです。夫婦で月20万円って……想像してみてください。けっこうキツい、ですよね。ある調査によれば、夫婦がゆとりある生活を送ろうとおもったら月36万円ほど必要といわれています。その場合には20年間で約4,000万円が必要になるんです。

ほとんどの人にとってクリア不可能なゲーム、それが令和の人生……って言われても、はいそうですかとは、いえないですよね! だからこそ、防御が大事になってきます。

マイナスを避ける思考が大事!

防御の第一段階は、収支のサイクルを整えること。慢性的な赤字状態におちいっていませんか?1~2ヶ月だけでも家計簿をつけてみれば、自分がなににお金を使っているかハッキリわかりますよ。

つぎにライフイベントに備える

つぎの段階は、計画です。ライフプランを立ててみると、大きなお金が出ていく時期がわかります。

具体的には、結婚式で300万円、家を購入する頭金が500万円、子供が大学に行くなら300万円※、あとはクルマを買う人は200万円を2回……といった感じです。つまりこれ、大きな支出はある程度予測できる、ということなんです!
※文部科学省令による標準額では、国立大4年間の学費と入学料だけで242万円とされている

大きなケガや病気には、公的保障を活用する

人生を守るうえでいちばん恐ろしいのは予測不可能なトラブルによる出費、です。例えば病気を患った場合を考えてみましょう。入院や治療に大きなお金がかかるだけでなく、治療している間は働けなくなり、収入が大きくダウンして赤字状態におちいるリスクがあります。

その時はまず、国が用意してくれている制度をフル活用しましょう。たとえば健康保険の「高額療養費制度」を使えば、月の医療費が高額になっても、最大8万円ほどの自己負担で済むというシステムが用意されています※。
※平均的な収入の場合

さらに「傷病手当金」の制度を使えば、ケガや病気で会社を4日以上休んだとき、お給料の7割くらいが健康保険から支払われます。ほかにも障害が残ってしまった際には「障害年金」などなど、たいていのトラブルには対応する制度があるんですね。これはもう、知っているかどうかで差が付く第三段階のコツです。

保険は、必要なの?

最後、第四段階は医療保険です。日本人のおよそ90%が保険加入しているのには、ちゃんと理由があります。ケガや病気になったとき、公的制度にも穴があって、治療代や入院費用の3割は自己負担となります。また、差額ベッド代や保険のきかない治療は自己負担となります。公的制度を補完してくれるのが医療保険といえるでしょう。

医療保険のなかでも、選ぶなら一時金という形で前もって請求できるタイプがおすすめ。ケガや病気から回復したあとで給付金が出るタイプだと、手元のお金がショートする恐れがあります。

守りを意識したときから、オトナの仲間入り

いかがでしたか? そんなに難しいことはないですよね。四段階のステップを守るだけ、防御力は一度上げてしまえば下がりません。

20~30代の人にこそ防御力をあげてほしいと思うのは、老後にそなえる時間がたっぷりあるからです。年金の支給額が少なすぎる問題は個人の力ではどうにもできませんが、それを想定して、自分の人生を守りきることは、可能です。かしこい人はもう、備えを始めていますよ!


(監修:日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー 飯村久美/執筆:水澤敬)

※掲載情報は、2020年3月現在のものです。