トップメッセージ
~サステナビリティ経営について~

朝日生命の社会的使命

 当社は1888年に創業以来、多くのお客様からのあたたかいご支援のもと、日本経済の成長・発展とともに歩んでまいりました。
 生命保険事業は、社会保障制度とともに日本の社会を支えていく重要な使命を担っており、事業活動そのものが企業としての社会的責任を果たす重要な活動であると考えております。このような考えのもと、当社では、「お客様」「社会」「従業員」に対する責任を果たしていくことを企業活動のベースとする「まごころの奉仕」を経営の基本理念としています。
 経営の基本理念「まごころの奉仕」のもと、当社の目指す姿(ビジョン)として「一人ひとりの“生きる”を支える」を掲げるとともに、2030年のありたい姿「人生100年時代を迎え、生命保険事業を通じて、社会の課題解決に貢献する会社、お客様の“生きる”を支え続ける会社」の実現に向けて、サステナビリティ経営の推進に取り組んでいます。

朝日生命のサステナビリティ経営

 当社のサステナビリティ経営の推進にあたっては、6つの重点項目(マテリアリティ)に取り組んでおります。
 具体的には、「人権の尊重」と「人財活躍」をベースに、「保険商品・サービスの提供を通じた社会課題の解決」「資産運用を通じたグローバルな社会課題の解決」「気候変動対策を中心とした環境保全」「地域医療・福祉への貢献、社会貢献」であり、それぞれの重点項目が包含する社会課題に対応する事業活動の実践により、社会課題の解決への貢献を目指しております。
 サステナビリティ経営の取組みのベースとなる「人権の尊重」については、「朝日生命グループ人権方針」に則り、グループ人権方針の浸透、人権デュー・ディリジェンスを実施するとともに、投融資先との人権課題についての対話を推進しています。
 「人財活躍」については、持続的に成長するビジネスモデル構築を人財面から支えることを目的に、ウェルビーイングの考え方を採り入れた人的資本経営を推進し、個の力の向上、エンゲージメントの向上、健康経営の推進等を図っています。
 生命保険事業においては、保険商品・サービスの提供を通じて、介護負担等の軽減や医療の進歩へ対応するため、新たな介護・認知症保険の開発や最新の医療実態に対応した保障の検討等を行うとともに、すべての人々の保険へのアクセス確保を推進し、最適なチャネルによる最適な保障の提供や、誰もが利用可能な「早くて」「簡単」「便利」なサービスを提供していきます。
 また、資産運用においては、すべての資産の運用プロセスへのESG(環境、社会、ガバナンス)要素の組込みや投融資先企業との対話、ESGテーマ型投融資の推進を通じて、「気候変動」や「人権」等のグローバルな社会課題の解決に取り組んでいます。
 さらに、気候変動対策を中心とした環境保全の取組みとして、温室効果ガス排出量2050年度ネットゼロに向けて2030年度中間削減目標を設定し、全社を挙げて取り組んでいます。
 あわせて、地域医療や福祉、環境保全等に関する社会貢献活動にも取り組んでおり、朝日生命成人病研究所によるセミナー、ピンクリボン運動の推進、日本ユネスコ協会連盟への支援等を行っております。
 なお、2024年4月からスタートした3カ年の中期経営計画「ネクストA~『2030年のありたい姿』の実現に向けて~」においては、上記重点項目の中期経営計画の期間における指標・目標を定めて取組みを推進しています。

 今後も、こうした取組みを継続して展開していくことにより、当社の付加価値や存在意義を高め、当社が健全に存続していくという好循環を作り、持続可能な社会の実現に貢献し、ステークホルダーとともに発展していく会社を目指してまいります。


代表取締役社長